【細かい知識不要】DockerでWordPressのローカル環境を爆速で構築する方法
Dockerを使ってWordPressのローカル環境を爆速で構築する方法を紹介します。
今回紹介する方法は、Dockerの知識は不要です。
Dockerのインストール
Dockerの公式サイトからソフトをダウンロードして、インストールをします。
https://www.docker.com/get-started
Docker(ドッカー)とは、「仮想環境の構築ツール」です。
このDockerを使った環境構築は、これからのデファクトスタンダード(事実上の標準)となりつつあります。
仮想環境といえば「VirtualBox(Vagrant)」なども有名ですが、構築の仕組みがまったく違い、Dockerを使うことで、より素早く簡単に仮想環境を構築できるようになります。
引用元:https://kitsune.blog/docker-install
Dockerがインストールされたかを確認
ターミナル(コマンドプロンプト)を使います。エンジニアがよく使う黒い画面です。
Macの場合、以下のように「ターミナル」アプリを開きます。
Windowsの方は「コマンドプロンプト」を起動します。
以下記事を参考に起動してください。
https://www.javadrive.jp/command/ini/index1.html
起動したら、以下のように入力できる状態だと思います。(細かい見た目はPCによって変わります)
↑を入力したらエンターキーをクリックして実行します。
↑のようにDockerのバージョンが表示されたら無事インストールされています。
もし、エラーのような文言が表示されたらインストールがうまくいっていない可能性があります。
ダウンロードやインストールを最初からやり直してみてください。
Dockerを起動
インストールが完了したら、Dockerを起動してください。
Macの場合、メニューバーにこのようにDockerのアイコンが表示されていれば起動されています。
設定ファイル(docker-compose.yml)を作成
WordPressをインストールしたいディレクトリに、docker-compose.ymlファイルを作成します。
ファイルの中身は以下のようにします。
# 12行目 - "8081:80" の 8081 を都度変える
# 28行目 - "4306:3306" の 4306 を都度変える
version: '3.3'
services:
wordpress:
image: wordpress:latest
container_name: wp_○○○○○
depends_on:
- db
ports:
- "8081:80"
#docker起動時にコンテナも立ち上げるならコメントアウトを解除する
#restart: always
environment:
WORDPRESS_DB_HOST: db:3306
WORDPRESS_DB_USER: wordpress
WORDPRESS_DB_PASSWORD: wordpress
WORDPRESS_DB_NAME: wordpress
volumes:
- ./:/var/www/html
db:
image: mariadb
container_name: wp_○○○○○_mysql
ports:
- "4306:3306"
volumes:
- db_data:/var/lib/mysql
#restart: always
environment:
MYSQL_ROOT_PASSWORD: root
MYSQL_DATABASE: wordpress
MYSQL_USER: wordpress
MYSQL_PASSWORD: wordpress
volumes:
db_data:
何箇所かコードを編集します。
- wp_○○○の部分を任意の名前に変える(2箇所)
- 12行目の8081:80 の8081を任意のポート番号に変える
(MAMPなどでポート番号8081を使っている場合は違う番号にします) - 28行目の4306:80 の4306を任意のポート番号に変える
(MAMPなどでポート番号4306を使っている場合は違う番号にします)
ポート番号は重複してはいけないので、もし複数のWordPressの環境を構築する場合、それぞれ違うポート番号にします。
コードを編集する作業は以上です。
ターミナル(コマンドプロンプト)でWordPressをインストールする
先程作成したdocker-compose.ymlをもとに、WordPressをインストールします。
まず、作業ディレクトリのフルパスをコピーします。
上記のようなディレクトリ構成の場合、wpディレクトリのフルパスをコピーします。
Macの場合、「Finderのフォルダの上で右クリック→Optionキーを長押し」すればフルパスをコピーできます。
参考:https://www.too.com/support/faq/mac/finder_os/24480.html
フルパスをコピーしたら、ターミナル(コマンドプロンプト)で以下を順番に実行します。
↓
実行後、WordPressのインストールが始まります。
インストール中は様々なメッセージが表示されます。画面内のメッセージが動かなくなり、以下のような表示がされたらインストールは完了です。(メッセージは人によって多少変わります)
ターミナル(コマンドプロンプト)は終了して大丈夫です。
WordPressにアクセスする(コンテナを起動)
Macの場合、メニューバーのDockerアイコンをクリック→Dashboardをクリックします。
以下のような画面が表示されます。
「Open in Visual Studio Code」の右にある「▶」のSTARTボタンをクリックします。(コンテナの起動をします)
以下のように、左のアイコンが緑に切り替わればOKです。
初期構築時には、最初から緑色になっているはずです。
これでようやくサイト上でWordPressにアクセスできます。
以下URLにアクセスします。(8081の部分は、docker-compose.ymlの12行目で指定したポート番号になります)
このように表示されれば成功です。
ローカル環境の構築作業は以上です。
PCを再起動して、再度WordPressにアクセスしたい場合
環境構築以降にPCを再起動したら、Dockerも当然終了します。
再度WordPressにアクセスしたい場合は、Dockerを起動してダッシュボードからコンテナの起動をします。
その後、同じURLでアクセスできます。
まとめ
Dockerについて全く詳しくなくても、この記事を参考にすればWordPressの環境を簡単に構築できます。
複数の環境もDockerのダッシュボードから管理できるので、是非試してみてください。