ターミナルの覚えておきたい操作方法まとめ
ターミナルを使う際に覚えておきたい操作方法、便利な技をまとめました。
この記事では、主にGit操作、コーディング時にターミナルを使用するという前提で書いており、ターミナル上でがっつり作業をする方向けではありませんので、予めご了承下さい。
ディレクトリ構成を表示
以下のようにカレントディレクトリの構成をターミナル上に表示させる方法です。
ターミナルでディレクトリ構成を表示させるにはtreeというコマンドを使用します。
treeを使用するには下記2つの方法があります。
- treeを使うためにtreeをインストールする
- treeコマンドを既存のコマンドを使って再現する
treeを使うためにtreeをインストールする
■ treeをhomebrewでインストール
brew install tree
homebrewとはソフトフェアなどを管理するパッケージマネージャーです。
インストールされていない方は、以下の記事を参考にインストールをして下さい。
インストールしたら、ディレクトリ構成を表示させたいディレクトリに移動してtreeを実行するとディレクトリ構成が表示されます。
treeコマンドを既存のコマンドを使って再現する
会社や環境によっては自由にインストールすることが出来ないことがあります。そのような場合は、既存のコマンドを組み合わせてtreeコマンドを再現します。
手順としては、設定ファイルの有無を確認 → (無い場合作成) → 設定ファイルに代替コマンドを登録 という流れになります。
以下では、/Users/ユーザー名のユーザー名のディレクトリをホームディレクトリとします。
1. ホームディレクトリにログインシェルの設定ファイルがあるかを確認する
ログインシェルがbashなら.bashrc、zshなら.zshrcが設定ファイルになります。
ログインシェルはecho $SHELLで確認出来ます。
また、設定ファイルは隠しファイルなので表示されていない場合、 [Command + Shift + .]で隠しファイルを表示させます。
2. 設定ファイルを作成(設定ファイルが無い場合)
テキストエディタで設定ファイルを作成し、ホームディレクトリに配置します。
ログインシェルがbashなら.bashrc、zshなら.zshrcをファイル名にします。
3. 設定ファイルに以下の記述を追記する
設定ファイルに上記のように記述することで、treeを実行したらクォーテーションの中のコマンドpwd;find . | sort | sed '1d;s/^\.//;s/\/\([^/]*\)$/|--\1/;s/\/[^/|]*/| /g'が実行されます。
そして、このコマンドでディレクトリ構成を表示することが出来ます。
4. 設定ファイルを読み込ませる
設定ファイルに設定を追記して、保存しただけではターミナルに反映されません。
設定を反映させるには2つの方法があります。
- source ~/.bashrcコマンドを実行する(.bashrcの部分は設定ファイルの名前になります)
- ターミナルアプリを再起動する
設定を反映させたら、ディレクトリ構成を表示させたいディレクトリに移動してtreeを実行するとディレクトリ構成が表示されるようになります。
ログインシェルの変更
ターミナルのアプリによっては環境設定で変更出来るものもありますが、今回はコマンドで変更する方法を紹介します。
現在使っているログインシェルの確認
echo $SHELL
/bin/bashのように表示されたら、bashが現在使っているシェルになります。
ログインシェルを変更
chsh -s /bin/bash
上記コマンドのbashの箇所に変更したいシェルの名前を入力します。
コマンド実行後、ログインシェルの変更は完了したので、ターミナルアプリを再起動をさせて設定を反映させます。
再起動後、今一度echo $SHELLでログインシェルの確認をしてみましょう。ちゃんと変更されているのが確認出来ると思います。
もし、以下のようなエラーメッセージが返ってきたら、以下のリンクを参考にMacの環境設定からログインシェルの変更を試してみて下さい。
よく使うショートカットキー
ショートカットキー | 内容 |
Ctl + a | カーソルを文頭に移動 |
Ctl + e | カーソルを文末に移動 |
option + ← | カーソルを単語単位で左に移動 |
option + → | カーソルを単語単位で右に移動 |
Ctl + c | 処理中の状態から抜ける |
覚えておきたい最低限のコマンド
コマンド | 内容 |
cd パス | パスに移動 |
cd ../ | 一階層下に移動 |
cd | ホームディレクトリに移動 |
ls | 現在のディレクトリのファイル一覧を表示 |
pwd | 現在のディレクトリのパスを表示 |
find ディレクトリ名 | ディレクトリ配下のファイル全てを表示 |
touch ファイル名 | ファイルを作成 |
mkdir ファイル名 | ディレクトリを作成 |
rm ファイル名 | ファイルの削除 |
mv ファイル名 移動先ディレクトリのパス | ファイルの移動 |
vimについて
vimとは、ターミナル上で使えるテキストエディタです。
私自身、Gitを操作している時に、いきなりvimモードになったりして、どうすればいいか分からないということが以前あったので、基本的な操作方法と抜け出し方を解説します。
各モードについて
vimには「コマンドモード」「入力モード」の2種類の状態があります。
■ コマンドモード
コマンドのみ入力することが出来ます。文字入力は出来ません。
コマンドを入力してvimを抜けたいのに「コマンドが動かない」となったら入力モードの可能性があります。
■ 入力モード
テキストエディタとしての状態で、文字入力が出来ます。入力モードでコマンドを実行しても、テキストとして扱われるのでコマンドは実行されません。
■ コマンド、入力モードの切り替え
- コマンドモードに切り替え:esc
- 入力モードに切り替え:i
vimから抜け出す
コマンドモードの状態で、ZZか:qを実行するとvimから抜け出せます。
まとめ
コーディングをする際にターミナルを使う機会はそこそこあると思います。最初は操作が難しく感じると思いますが、それはあくまで最初だけで慣れてしまえば快適に使えるようになります。
また、この記事の内容を覚えていれば、コーディング時のターミナルの操作はひとまず問題ないと思います。
treeコマンドをインストールする際に必要なhomebrewですが、これは何かと使う場面が多いのでとりあえずインストールだけでもしておくといいでしょう。